前職の美容師時代に、お客様の希望によりヘアドネーションのカットの経験をしたことがある。
その時に初めて、ヘアドネーションの存在を知った。
ウィッグを必要としている子供達と、そんな子供達の役に立ちたいという人を、
ヘアドネーションという「髪を寄付する」ことで繋げていきたいと思い、本テーマについて取り上げる。
ヘアドネーションとは、癌や白血病、先天性の無毛症、不慮の事故などにより
髪の毛を失った子供達に、寄付された髪の毛を使用して、
オーダーメイドの人毛医療用ウィッグを無償提供する活動である。
寄付が必要とされる背景には、医療用小児ウィッグが10〜30万円と高額であり、
成長に合わせてメンテナンスしなければならない患者の経済的負担がある。
また、1人分のウィッグを製作するには20人〜30人分の髪が必要であり、多くの寄付を必要としている。
ヘアドネーションには、どのような条件があるのだろうか。
団体によって多少異なるが、長さは基本31cm以上。
殺菌の繁殖を防ぐ為、髪は乾いた状態のみとする。
以上の条件さえ満たしていれば、性別問わずカラーやパーマ、白髪交じりやクセ毛であっても
誰でも簡単に寄付することができる。
『ヘアドネーションに関する意識調査』の結果では、
10代20代の6割がヘア土ネーションを認知しており、女性に至っては8割を超えている。
インスタグラムで「#ヘアドネーション」と検索すると149,000個もの投稿があり、
興味関心の高さが伺える。
その一方で、やってみたいと回答した人は3割と少なく、
興味はあるが不安を感じている人が多いのが現実だ。
主な不安内容は、伸ばす事が大変、寄付できる条件が分からないなど。
確かに規定の長さまで伸ばす事は大変ではあるが、
前髪を切ったりパーマをかける事で雰囲気を変えて楽しむ事もできる。
また長さが31cm以上であれば条件を満たせる為、
興味が少しでもあるのなら、賛同サロンや行きつけのサロンに気軽に相談してみて欲しい。
賛同サロン数やSNSの投稿数が多数ある割に、世の中に浸透していない現実がある。
私自身、勤務しているサロンは賛同サロンではなかったがヘアドネーションカットをした事がある。
カットをする側としては難しい事はなかった。
むしろ通常なら廃棄されてしまうその髪が社会貢献に繋がるのであれば、
よりヘアドネーションを推奨し、社会に貢献したいと考えた。
美容師側も難しく考えずバッサリ切るお客様がいた時にはヘアドネーションを提案してみて欲しい。
近い将来、たくさんの悩みを抱えた子供達全員が笑顔になって行くことを願う。
本文のレポートを無料でダウンロードできます。
ダウンロードはこちらから
NPO法人JHD&C:https://www.jhdac.org/
つな髪: https://www.organic-cotton-wig-assoc.jp/
東京新聞「男子もヘアドネーション知ってほしい杉並の小3自由研究」2019年9月2日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tsearch/list/CK2019090202000147.html
GoodMorning:「 300個の缶バッジを作って「ヘアドネーションマーク」を性別年齢関係なく広めたい!
https://camp-fire.jp/projects/172817/activities/90827
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