ハワイには年間157万人もの日本人観光客が訪れる(2017年実績) 。
美しい海に囲まれたハワイ諸島は、温かい気候、ダイナミックな自然、
野生の動植物など様々な魅力を備えており、その景色に心が奪わる人は多い。
実際に、近年は関西空港からワイキキ行きのLCCの就航や、
ハワイ島への直行便が就航するなどフライト数の増加で訪れる観光客は多くなっている。
その一方で、ハワイでは今様々な海洋問題に直面している。
(写真出典:ハワイ州観光局, 「サンゴ礁にやさしい日焼け止めを使おう」)
ハワイ諸島は8つの島がある。
特に日本人が多く訪れるオアフ島は美しいビーチや自然をそのままに、買い物も楽しめる。
行く度に新しいお店が増え、観光客が飽きないところもハワイの魅力である。
しかし、観光客が増える一方で深刻な水質汚染も起きている。
定期的に行われている水質検査で基準値の約8倍の腸球菌を検出している。
筆者が訪れた際はビーチに警告板が設置されており、海は見た目にも明らかに汚染されていた。
(出典:KAUKAU, 「ハワイのホールフーズのトートバッグ最新情報」)
ハワイの日差しはとても強く、日焼け止めが欠かせない。
しかし、その日焼け止めの一部がサンゴ礁に危害を与えている と言われている。
事実、アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、
ハワイ島56%のサンゴ礁が日焼け止めの薬剤の影響で死滅していると言われている。
このことから、ハワイ州は2021年より、
サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めの販売を禁止する法律を施行する。
また、各国同様ハワイでも使い捨てプラスチック汚染の問題を抱えている。
オアフ島では2020年1月より、
プラスチック製レジ袋の使用が禁止される市条例が施行されている。
現在ハワイ州ではエコバッグの持参を推奨しており、店舗では様々な種類の商品が販売されている。
ハワイは、豊かな自然がある一方で深刻な海洋問題を抱えている。
有害物質が含まれる日焼け止めの使用禁止や
プラスチック製レジ袋の使用が禁止されるなど
数々の法律が施行されており、海や生物の保全に尽力している。
政府だけでなく、ハワイの自然の恩恵を受ける私たち個人にもできることはある。
例えば、タンブラーやエコバッグを持ち歩いたり、
海洋生物への影響が少ない日焼け止めを使うことなどはすぐに始められる。
身近でできることを一人ひとりが意識することでハワイの美しい海を守ることができるだろう。
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・ トラベルボイス, 「日本人旅行者数」, (https://www.travelvoice.jp/20180405-108556)
・ ハワイ旅行者が増えた理由,(https://www.kujiraclub.com/hta_august_statistics)
・ ハワイ州観光局,「サンゴ礁にやさしい日焼け止めを使おう」,(https://www.allhawaii.jp/htjnews/3890/)
・ aloha street,「アラモアナビーチで基準値を超えるバクテリアを検出」
・ aloha street,「ビニール袋・レジ袋を全面禁止」,(https://www.aloha-street.com/local_news/2020/01/02/341050/)
・ CNN,「ハワイの日焼け止め規制法が成立」,(https://www.cnn.co.jp/usa/35121917.html)
・ KAUKAU, 「ハワイのホールフーズのトートバッグ最新情報」 (https://www.kaukauhawaii.com/editornews/83702/)
・ ハナウマ湾 ,(https://hanaumabaystatepark.com/hanauma-bay-cost/)
・ NEWS JAPAN,「パラオ、有害成分を含む日焼け止めを全面禁止」,(https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-46068299)
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