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2020.04.13

老老介護 ― ペットとの付き合い方

  • 介護

リサーチの背景

齢七十を超える両親から犬を飼いたいと相談を受けた。
ペットは認知症の予防や健康維持など様々な効用があるそうだ。
しかし、その生涯において自身が世話し続けられるかを心配して踏み出せないでいる。
彼らの背中を押すためにも、高齢者とペットの「老老介護」の現状を考察する。

(写真出典: 一般社団法人ペットフード協会, 「2017年 全国犬猫飼育実態調査」)

ペットも高齢化社会

ペットも高齢化社会

ペットの寿命が延びている。
適度な運動など、飼育の向上によるものだ。
犬猫であれば、この5年間で人間に換算して4歳⋆も変わる。

しかし高齢のペットは排尿の世話や認知症など介助が必要になる。
特に高齢者は身体の自由が利かなくなった際に、毎日継続的に世話を続ける体力的また精神的な負担が大きい。
飼育のその先には、高齢化による病気や飼育放棄など
行き場のなくなったペットが処分される事案もあり問題は深刻化している。

⋆ 一般社団法人ペットフード協会 「2017年 全国犬猫飼育実態調査」
  15歳前後の犬猫にとっての1年は、人間の4~5年にあたる。

(写真出典: ペットベリー本店)

一人で抱え込まない選択肢を

一人で抱え込まない選択肢を

飼育困難な状況に備えて、代行サポートの情報収集は必要不可欠だ。
例えば、家族や地域のコミュニティあるいは互助組織に頼ることができるか、
外部サービスは受け入れがあるかなど。今やメニューも料金も幅広い。

「老犬ホーム」では、飼い主の長期不在時にペットを預かり、
散歩やお風呂などの介助サービスを提供する(レポート参照)。
さらに、最近ではペットと一緒に入居できる老人ホームや
ペットの介護グッズなど、サポートの選択肢が増えている。

飼い主もペットも共に豊かな老後を過ごせるように

人とペットの老老介護は、双方の高齢化に比例して深刻化している。
しかし、自身の高齢を理由にペットと過ごす豊かな老後を断念しないでほしい。
問題は、もしもの時に自身で抱え込んでしまう心理にあるのではないか。
恥じることなく早期にサポートを受けることが特別でなくなれば、救われる日常があるかもしれない。
そのためにも、ますますサポートの選択肢が増えること、それらが広く認知されることを強く願う。

レポートのダウンロード 

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参照・引用資料

・ PEDGE.「老犬ホームとは」 (https://pedge.jp/reports/roukenhome/)
・ 老犬ケア.「老犬ホームを探す」 (https://www.rouken-care.jp/)
・ オレンジライフ湘南.「サービス内容」 ( https://www.orangelifeshonan.com/service/service.html )
・ オレンジライフ湘南.「老犬ホームとは」 ( https://www.orangelifeshonan.com/definition.html)
・ 一般社団法人ペットフード協会.「2017年 全国犬猫飼育実態調査」(https://petfood.or.jp/data/chart2019/index.html)
・ ペットベリー.「歩行のサポート」( http://www.petvery.com/html/page163.html#syokuji)

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