5月30日(木)に渋谷で行われた「530 conference 2019」。
「ごみ」を無くすために企業と一緒に考えるというコンセプトのカンファレンスに、当社からは20名が参加しました。
カンファレンスでは、トークセッションやワークショップを通じて、
ごみを出さない「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」はどう実現できるかを考えました。
6月7日(金)、その「530 conference 2019」での学びを社内で具体的な取組みに落とし込んでいくために、
「530week 2019」の代表・大山貴子さんをファシリテーターとしてお呼びし、社内ワークショップを開催しました。
カンファレンスでせっかく学んだ知識や得た気付きも、アウトプット、つまり外に出して目に見える形にしなければ、
一度きりの刺激で終わってしまいかねません。
ワークショップでは、「こうありたい」と世界像を念頭に置きながら、
「そのために、今自分たちは何ができるか」について考え、
実際に自分たちが会社を通じて取り組んでいけそうなアイディアをアウトプットしました。
最終的なアウトプットのテーマは、「お取引先への新しい提案」と、「当社自身ができそうな取組み」の二つ。
約80分のワークショップの前半では、振り返りと内省を中心に、
そして後半ではグループディスカッションと各テーマの発表を行いました。
ワークショップの前半の問いの一つに、
「あなたが思う理想的な未来の姿を、絵や文字で表現してください」というものがありました。
これに対する社員の回答で多かったのが、「自然や人を尊重する」「ごみのない社会」というキーワードです。
未来志向で考えてみると、普段なかなか口には出さないようなポジティブな言葉が出てくることがわかります。
しかしこれらの概念は、翻してみると、現在は実現できていないことでもあります。
そこで、次の問いはこう続きます。「その未来のために、今会社として何をするべきですか?」。
「今会社として何をするべきか」という問いに対しての回答は、
「社会やお取引先の方々へ環境に関連するイシューの発信・共有」といったものから、
「マイボトルの使用、使い捨てプラスチックを使わない」という等身大のものまで様々でした。
「こうありたい未来」からの逆算で「今するべきこと」を考えるということは、課題を自分ごと化して考えるときに効果的な手法の一つですね。
こうした個人の振り返りを元に、グループワークでは具体的に「会社としては何がきるか」を考えていきました。
4-5人一組で3グループに分かれ40分ほどの白熱したディスカッションを行い、
チーム毎に各テーマ((1)「お取引先への新しい提案」(2)「当社自身ができそうな取組み」)の発表を行いました。
お取引様のお名前も含まれるため、ここでは詳細までお伝えできませんが、
「食品ロス問題の解決」「ごみ排出のメカニズム調査」「ペーパーレス化」といったアイディアが出されました。
また、どのテーマについても「まずは自社が取組みの実例となって、それをお取引先や社会にも広げていく」という考え方が通底しているようでした。
1時間に満たないディスカッションでしたが、ファシリテーターのサポートもあったおかげで、
企業名が出るほどの具体的な提案にまで近付けることができました。
ワークショップを通じて、カンファレンスで得たものを「アウトプット」することで他の人と共有し、
ディスカッションを経てアイディアに結実させることができました。
しかし、この段階ではまだ本来のアウトプット―目に見える形としての結果、とは言えません。
今回辿りついたアイディアを活かしていくために、
今後も継続して社員一人ひとりがごみに関連する課題について真剣に考えること、
またこうした議論の場をもっていくことが重要なのです。
環境問題やごみ問題は、正直なところなかなか食指の伸びないテーマではありますが、
「こうありたい未来」を描いてみれば、今私たちがするべきこと・しなくてはならないことは明確です。
なかなか一人では考え続けるのが難しいテーマだからこそ、周りの人やお取引先の方々、
地域や社会を巻き込みながら前進していきたいと考えています。
今後も社員一人ひとりがアンテナを高く掲げ、課題解決のための知恵を集めて、
それをみなさんに発信・共有できるように邁進していきます。
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