当社では、2018年7月より社会課題に関連する映画を社内で上映しています。
「映画でSDGsを考える」では、映画の情報やSDGsとの関連について、
サティスファクトリー社員の目線でお伝えしていきます。
SDGsとは?
9月19日に行った上映会では、
「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」を社員で鑑賞し、感想共有を行いました。
● 映画情報
「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」
2015年制作/93分/アメリカ 原題:The True Cost
<映画あらすじ>
物質主義が引き起こした問題を起点に、ファッション産業の今と、向かうべき未来を描き出すドキュメンタリー
この数十年、服の価格が低下する一方で、人や環境が支払う代償は劇的に上昇してきた。
「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」ファッション業界の闇に焦点を当てる。
● 映画に対する社員の声
・自分の着ている服がどう製造されているのか、日々の暮らしを見直すきっかけになる映画
・利益の裏側にある実態について、企業が責任を負うべきだと感じた
・自然環境維持の為には、経済システムや人々の価値観を変える必要があると感じた
・低賃金で働いている人達は、反発している人もいれば、
自ら選んで働いているということもあり、難しさを感じた
● 映画を通じて考えたSDGs
・貧困、持続可能な消費、質の高い教育も重要
・過剰な消費が連鎖してSDGsが生まれたものの、持続すべき社会は全く異なるシステムにあり、
遠くない未来。その一旦になれるよう丁寧に暮らしていきたい。
● 印象的なセリフ
・「血でできた服なんて、誰にも着てほしくない」
・「組織や交通システムは批判されるが、経済システムだけは批判できない」
「服に対して本当のコストを支払っているのは誰か?」
気軽に買って・着て・捨てていた「服」の生産の裏側に、多くの社員が衝撃を受けていました。
日本においても、経済発展の促進を目的に「消費は豊かさの象徴」といったメディアによる情報発信がされています。
そこに、原料生産国の環境汚染や、奇形など人体への影響、商品製造国の劣悪な労働環境などは微塵も感じさせません。
なぜならその代償を私達消費者は払っていないから。
無知はこれを助長させる罪と考えれば、意識改革の契機になるとの意見が多く寄せられました。
2013年4月24日、1000人以上の死亡者を出した事故が発生しました。
バングラデシュの首都ダッカ近郊の縫製工場が入った商業ビル「ラナ・プラザ」が崩落。
死者1,134人、負傷者2,500人以上を出す史上最悪の惨事となりました。
事故前日に異変に気付いた従業員から報告が上がり、地元警察からも退去命令が出ていたにも関わらず、
ビルオーナーは、従わなければ解雇の可能性も示唆し仕事継続を命令し、翌日、崩壊発生。
これは欧米企業からの安価生産に応える為、生産量を上げることを最優先にした結果です。
コスト削減の為に鉄筋も使わず違法な増築を繰り返し、そこに大勢の従業員を寿司詰め状態で働かせていました。
このような劣悪な労働環境による工場での火災などの死亡事故はこれまでも多数発生しています。
安価な労働力で世界の主要な衣料品メーカーの工場を誘致し、
バングラディッシュは縫製産業が主要産業となりましたが、
国の経済発展と引き換えに多くの命が失われていたことを無視することはできません。
(写真:rijans /Global Fashion Agenda)
「ラナ・プラザ」崩壊事故をきっかけに、アパレル産業の在り方を問い直す国際的なキャンペーン。
2016年から毎年4月24日を含む1週間を「ファッション・レボリューション・デー」としています。
「WHO MADE MY CLOTHES?(私の服をつくったのは誰?)」をテーマに、
世界各国の団体や企業が、 それぞれの国でイベントやアクションを行います。
2018年度は50カ国、1100のイベント、275万人が参加し、世界中でムーブメントを起こしました。
日本では2019年4月22日~28日の期間中、東京都渋谷区のアパレル店舗を中心に同時多発キャンペーンを実施。
環境配慮の観点から、WEEK期間中は参加全ショップ店舗にてショッピングバック不使用の提案や、
トークイベントやワークショップ、「ザ・トゥルー・コスト」等上映会なども行われました。
(画像:FASHION REVOLUTION JAPAN)
ファッション・レボリューション・デー
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