今夏、トヨタ自動車株式会社(以下「トヨタ」)は体験型テーマパーク「MEGAWEB(東京・お台場)」にて、
「こどもフェスタ」と銘打った環境イベントを実施した。
トヨタの環境への取組をクイズ形式やワークショップにより紹介し、
子供たちが環境へ興味を持つきっかけになるようなプログラムであった。
(写真は筆者撮影)
トヨタはSDGsの実現を経営の最重要課題と捉えており、
この環境戦略の大きな柱が「トヨタ環境チャレンジ2050」である。
本プロジェクトは『人とクルマと支援が共生する社会を目指して走り続ける』をテーマに掲げ、
2050年の未来に向け、6つの環境チャレンジを設定している。
1.新車CO2ゼロチャレンジ
2.ライフサイクルCO2ゼロチャレンジ
3.工場CO2ゼロチャレンジ
4.水環境インパクト最小化チャレンジ
5.循環型社会・システム構築チャレンジ
6.人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ
これらの実行には、最先端のテクノロジーや最新鋭の機器に頼り切るのではなく、
「econohito」と呼ばれる方々による日々の地道で真摯な活動が不可欠であるとしている。
そして、トヨタだけの努力でこのチャレンジの達成は当然に難しく、社会からの深い理解と協力が必要である。
ではトヨタはどのように社会を導くのか。
実はトヨタは『社会貢献支出額』が6年連続で国内でトップとなった環境企業である。
2017年度の投資額は243.7憶円にのぼり、これは2位以下を大きく引き離す圧倒的な投資額であった。
今回の「こどもフェスタ」は未来のステークホルダーといえる子供たちへのメッセージの場であり、
このような未来への啓発活動を継続的に行っている。
持続可能な社会の実現には、我々大人だけでなはなく、
今の子供たちが将来取る行動がますます多大な影響を与えるであろう。
では、子供たちの目線を考えた時に一体どんなことが必要であるか。
近年、主たる教育の場である学校でも環境教育が強化され、
学習指導要領においても様々な機会で環境問題の学習を勧めている。
今や子供たちは、環境について学校で多くを学ぶ時代となっているのである。
今後、企業はサステナブル経営の実現に向け、 目前の啓発活動に限らず、
環境教育分野に対する積極的な貢献が必要となってくるのではないか。
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ダウンロードはこちらから
・トヨタがSDGs/ESGの本格取り組みへ専門組織:http://www.alterna.co.jp/26949
・東洋経済『CSR企業総覧(ESG編)』2019年版
・文部科学省 環境教育:http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kankyou/
(以上2019年9月3日閲覧)
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