日本の伝統の新たな継承の在り方 | 環境問題解決企業、サティスファクトリー
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2020.03.02

日本の伝統の新たな継承の在り方

リサーチの背景

3月3日、もうすぐに迫ったひな祭り。
3月初めの巳(み)の日「上巳の節句」に、
女の子の健やかな成長と幸せを願う年中行事である。
その祝いの場を華やかに飾るひな人形は、現在どのように家庭に普及しているのか。
また、このような日本の伝統工芸品の在り方を追究する。

多くの家庭がひな人形を飾らずに保管

現在、約7割の家庭がひな人形を飾らずに保管している。
さらに10年以上保管しているという家庭が多く占めている。

その理由として、子どもの成長とともに段々と飾る機会が減少すること、
準備や片付けに手間がかかることが挙げられる。

また、ひな人形には子どもに起きる災いや悪事などを移し、
厄払いをする意味が込められている。
その側面から「どのように手放すのがいいのかわからない」、
「誰かに譲っていいものなのかわからない」という声も少なくない。

(写真出典:ZEKKEI Japan「柳川雛祭り」)

ひな人形を飾ってひな祭りを過ごしたい

ひな人形を飾ってひな祭りを過ごしたい

持っていても飾らない家庭の一方で、
飾りたいのに持っていない家庭も同様に多く存在する。
特に小さい子どもを持つ20~30代の女性から需要が高く、
最近では写真をSNSへ投稿する機会としても人気を高めている。

しかし、年に一度の使用に対して、
費用がかかることや保管場所が確保できないために断念される。
そこで、飾らなくなった人形のシェアサービスや、
寄付を募る自治体・NPO団体の活動が始まっている。
ずっと使わずにいたひな人形を低価格で欲しい人にレンタルすることができるサービスは、
本来の慣習 と異なるものの市場に受け入れられたようだ。

(画像出典:一般社団法人日本人形協会)

「日本の伝統」を新たな世代へ

「日本の伝統」を新たな世代へ

最近は様々な分野でシェアサービスが誕生している。
日本はまだまだ多くのモノを持て余している現状があり、
ひな人形などの伝統工芸品においても例外ではない。

シェアサービスが普及することで「もったいない」が減少し、
文化に触れる機会を増やすことができるはずだ。
今後も伝統への敬意と課題解決を図る柔軟な発想を通じて、
新たな世代への継承が図られるだろう。

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参照・引用資料

・一般社団法人日本人形協会 http://www.ningyo-kyokai.or.jp/
・京橋経済新聞 https://kyobashi.keizai.biz/headline/1593/
・イマドキママのひな祭り実態調査! https://www.ningyo-kyokai.or.jp/about/images/press_hina2017.pdf
・「節句行事の実態調査」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000030604.html
・吉徳大光 https://www.yoshitoku.co.jp/hina/column/manner/dolls-disposal

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