1月は1年の中で最も寒い月だと言われています。
この季節は屋内にいても冷えるので、暖房器具が活躍しますね。
エアコン、ストーブ、こたつ、ガスファンヒーター、ハロゲンヒーターとその種類はとてもバラエティーに富んでいます。
そんな中、今回注目したいのが『薪ストーブ』です。
モノを燃やせば二酸化炭素が発生します。
環境問題を扱っている会社で低炭素社会の実現に真っ向から対立するようなものに注目するなんてけしからんと思われる方もいるのではないでしょうか。
実はこの薪ですが、バイオマス燃料と呼ばれるとてもエコなエネルギーなのです。
では、石油をはじめとする化石燃料を燃やすのと、薪を燃やすこととで一体何が違って薪のどこがエコなのでしょうか。
その大きな違いは『地上』にあるか『地下』にあるかです。
二酸化炭素は炭素と酸素が結合することによって発生します。
なので、当然薪を燃やしても二酸化炭素は発生します。
あれ?全然エコじゃない…
では考え方を変えてみましょう。例えば樹木が薪にならなかったとします。
その後その木は寿命を迎え朽ちていきます。すると微生物などに分解され炭素が発生します。
そうです。燃やさなくても結局、炭素が排出されるのです。
そしてそれら炭素を成長過程の植物が吸収し光合成をおこないます。
つまり、ここで循環しているのはもともと空気中にあった二酸化炭素なので、濃度に変化が出ることはほぼないということです。
このプラスマイナスゼロの循環の形をカーボンニュートラルと言います。
一方で石油などの化石燃料はどうでしょうか。
化石燃料はうんと長い年月地下に閉じ込められていました。
本来なら現在の地上に存在しえない過去の燃料を燃やしているので、地上の植物が吸収しきれずに空気中の二酸化炭素の濃度がどうしても濃くなっていきます。
これが薪と石油の大きな違いです。
薪はその他の燃料に対して煙の排出量と、エネルギー量に対する体積および重量の大きさからあまり効率的な燃料とは言えないそうなので、
薪ストーブ自体も実用品としてよりも趣味で求められる事の方が多いようです。
しかし、ゆらゆらと揺れる炎を眺めながら冬の夜を過ごすのもこれはこれで魅力的ではないでしょうか。
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