当社では、2018年7月より社会課題に関連する映画を社内で上映しています。
チームに分かれ自分達で作品を選び、上映後はディスカッションを行います。
「映画でSDGsを考える」では、映画の情報やSDGsとの関連について、
サティスファクトリー社員の目線でお伝えしていきます。
2021年4月15日に行った上映会では、「プラスチックの海」を社員で鑑賞し、感想共有を行いました。
●映画情報
「プラスチックの海」
2016年制作/100分/イギリス・香港
●映画あらすじ
多くの科学者や識者が警鐘を鳴らす、海洋プラスチック問題に迫るドキュメンタリー。
一見きれいな海なのに・・・マイクロプラスチックが永久に分解されないまま漂い、食物連鎖の一部になっています。魚がプラスチックを食べ、その魚を人間が食べることになるかもしれません。人類がこの数十年でプラスチック製品の“使い捨て”を続けてきた結果、危機的なレベルで海洋汚染が続いていることを明らかにし、私たちに語り掛けています。
今、私たちが手にしているプラスチックはどこへ行くのか、海の恩恵を受ける全ての生き物が関係する映画です。
●SDGsカテゴリー
● この作品を選んだ理由
海洋プラスチックが問題視される中で、「本当にプラスチック問題について理解している人はいないのでは?」という意見がありました。そこで、吟味したところ、メンバー内で「海に関わる全人類に見てほしい」というあらすじから、一度は見たいと、興味が湧き決定に至りました。
● 映画に対する社員の声
・プラスチックの便利さが日常に浸透しており、捨てない・使わない努力は「自分だけやっても」という感覚になりがちだが、やはり行動することが大切だと再認識した。また、行動する人・行動する文化が加速度的に広がっていく必要があると感じた。
・約50年前から使い始めた“使い捨て”のプラスチックをどの様に資源再生フローの中へ取り込んでいくのかを考える必要があると感じる。
・国によって環境問題に対する考え方が違い、驚いた。映画内で日本のことには触れていなかったので、自分でも調べたい。
・鳥の胃袋を解剖してプラスチックが出てきて、「私たちの“食の安全性”は大丈夫なのか?」と心配になった。そして、食物連鎖を通じた循環を考え直さなければならないと感じた。
● 映画を通じて考えたSDGs
・モノを製造する側が、さらに自然由来の原材料を活用することが必要なのではないか。
・フィリピンの子供たちにとって、海や海岸にプラスチックごみがある事が普通だと映像を見て知った。それを売って生活の足しにしていると知り、教育の重要性を感じた。
・モノが“循環しない”ことの重大性を私たちは受け止める必要がある。そういった循環を自然から学ぶこともあるのではないか。
● 印象的なセリフ
「クジラはエサのオキアミとプラスチックの違いは分からない。」
「日光の当たらない海底まで潜ったのにまだごみがある。どこまで行けばごみは無くなるんだ。」
「まるで多くのプラスチックが病原菌のように海を覆っている。」
プラスチック製品によって、海に生きるクジラやアシカ、海鳥にまで広範囲に弊害が及んでいる事実があり、海洋プラスチックの深刻な影響が描かれています。生き物を食べる人間へも悪影響が避けられない中、全世界で環境保全に関する統一ルールが必要になるのかもしれません。さらに、ルールにとどまるのではなく、海の恩恵を受ける私達、個々人が当事者意識を持ち、プラスチックごみのリサイクルにアンテナを立てて過ごすことも必要でしょう。
いかに自然に悪影響を与えないように“循環”させていくかを、私たちが模索する時が来たのではないでしょうか。
次回は5月に「バレンタイン一揆」を上映する予定です。
どんな学びが得られたか、またこちらのトピックスでご紹介していきます。
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