当社では、2018年7月より社会課題に関連する映画を社内で上映しています。
チームに分かれ自分達で作品を選び、上映後はディスカッションを行います。
「映画でSDGsを考える」では、映画の情報やSDGsとの関連について、
サティスファクトリー社員の目線でお伝えしていきます。
2021年5月20日に行った上映会では、「バレンタイン一揆」を社員で鑑賞し、感想共有を行いました。
●映画情報
「バレンタイン一揆」
2012年制作/64分/日本
●映画あらすじ
日本の女子高校・大学生たちが児童労働とフェアトレードについて学ぶドキュメンタリーです。
彼女たちは、カカオの原産地・ガーナで、児童労働によってチョコレートが作られている事実を知り、帰国後、日本で「バレンタイン一揆」を起こします。バレンタインデーに、フェアトレードでつくられた本当に「愛」のあるチョコレートを選んでほしいという、彼女たちの気持ちは伝わるのでしょうか。
●SDGsカテゴリー
● この作品を選んだ理由
近年フェアトレード商品を取り扱う飲食店や販売店などが増えたので、フェアトレードを知るきっかけになるのではという意見がありました。また、身近にあるチョコレートが児童労働問題と関係していることを改めて学びたいと話し合い、決定に至りました。
● 映画に対する社員の声
・教育を大切に考えていない大人や、子どもを通わせたいがお金がなく働かせている大人もおり、村全体で教育を重視していないことが児童労働の一つの要因ではないか。
・日本人が食べる食品は海外から依存しており、近い将来に先進国と途上国が逆転するのではないか。
・日本のチョコレートの8割がガーナ産であり、自分が消費している食品を改めて考えさせられる。
・必ずしも、フェアトレードが児童労働を解決するとは言えないのでは。
● 映画を通じて考えたSDGs
・子どもと大人への教育の必要性
・日本だけではなく、ガーナに住む人も児童労働を知る事が重要
・遠い国のことだと想像しがちだが、実は私たち日本人の生活に関係している
● 印象的なセリフ
「親が教育の大切さをわかっていない」
「本当に愛のあるチョコレートですか」
「話し合い、納得して、人は変わる」
女の子達のバレンタイン一揆は失敗に終わってしまいましたが、2021年の現在ではフェアトレードは専門店が出来る程に、生活に浸透しつつあります。しかし、ガーナの児童労働問題はフェアトレードを実施するだけでは解決は難しいかもしれません。もし、ガーナのカカオ農園運営者がフェアトレードでチョコレートを販売したとき、正当な対価を労働者に分配していなければ労働搾取になってしまいます。利益を適切に分配すること、子どもだけではなく、大人たちへの教育の重要性を改めて考えなければならないでしょう。
そして、今回はガーナのお話でしたが、もしかすると日本にも身近な所で利益の分配や教育格差などの課題が起きているかもしれません。
次回は6月に「ダムネーション」を上映する予定です。
どんな学びが得られたか、またこちらのトピックスでご紹介していきます。
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