2021年6月9日に開催された国・地方脱炭素実現会議で決定した「地域脱炭素ロードマップ」において、資源循環の高度化が掲げられました。
全国津々浦々で取り組むことが望ましい脱炭素の基盤となる重点対策のひとつとして、資源循環の高度化を通じた循環経済への移行が挙げられています。
<地域で実践すべき具体的な取組み>
1. プラスチック資源の分別収集等
2. 食品ロス削減推進計画に基づく食品ロス半減
3. 食品リサイクル
4. 家庭ごみ有料化の検討・実施
5. 有機廃棄物等の地域資源としての活用
6. 廃棄物処理の広域化・集約的な処理等
“3R+Renewable”=リデュース、リユース、リサイクルの徹底と同時に、より持続性が高まることを前提に、枯渇性資源から再生材や再生可能資源への転換を推進する考えのもと、特に地域住民の日常生活の中での行動変容を促しながら、地域特性に応じた先進的・高度な資源循環(循環経済への移行)を進め、効果的・効率的な脱炭素化を図ります。
▶ 地域脱炭素ロードマップ【概要】, 国・地方脱炭素実現会議(内閣官房), 令和3年6月9日
環境配慮設計製品(省資源、リユース可能、分別容易、再生材や再生可能資源使用等)の利用促進
ワンウェイ・プラスチック容器包装・製品のリデュース
自治体によるプラスチック資源の分別回収の徹底、住民 への周知・広報
事業者の自主回収・リサイクル
飲食店での食べ残しの持ち帰り(mottECO:飲食店で食べきれなかった料理を持ち帰る行為)
フードドライブ
災害用備蓄食品の寄附
食品関連事業者の商慣習の見直し
ごみ半減プラン(食べ残しゼロ推進店舗認定制度や販売期限の延長)
食品ロス削減推進計画(消費者・事業者・行政等の連携協力による食品ロス削減)
地域で発生した有機廃棄物を地域資源として活用(家庭の生ごみのバイオガス化)
使用済みになった太陽光パネル、蓄電池等を集約
→リユース可能なものをサブスクリプション方式等で再度活用
→リユースできないものはリサイクル
IoT 技術による廃棄物処理施設の運転効率化、収集運搬車の電動化
廃棄物処理や下水処理により得られる電気、熱、CO2、バイオガス等の活用
日野市
プラスチック製容器包装・製品の一括回収
京都市等
新・京都市ごみ半減プラン(食品ロス削減のため、販売期限の延長を推進)
富山県
消費者・事業者・行政等の連携協力による食ロス削減の推進計画
千葉市
家庭ごみ有料化の検討・実施
大崎町
地域資源活用(家庭から発生する生ごみのバイオガス化)
山梨県等
廃棄物処理の広域化・施設の集約化
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地域脱炭素が導く循環経済への移行として「資源循環の高度化」の解説をお伝えしました。皆さまのご参考になりましたでしょうか。今後も廃棄物や資源に係る環境対応の最新情報をお届けしてまいります。どうぞお楽しみに!
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