海洋ごみから作る脱炭素スニーカー | 環境問題解決企業、サティスファクトリー
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環境 2022.05.09

海洋ごみから作る脱炭素スニーカー

 

スニーカーは時代を映す鏡です。

 

世界中の人がスニーカーを履き始めたのは1970年、
日本では、少し遅れた1990年のスニーカーブームを機に、
街は革靴から一変してスニーカーを履く人たちで溢れかえりました。

 

そんな中、アパレル業界が世界2位の汚染産業として指摘され、
業界全体にサステナブルなものづくりが求められています。

 

スニーカー業界も例外ではなく、環境負荷低減への取組みに
二の足を踏んでいる訳にはいきません。

 

「オシャレは足元から」ではなく、「オシャレとエコは足元から」へ

 

是非、本レポートをご覧ください。

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1.海洋汚染を引き起こす石油由来素材のスニーカー

 <履物の大量生産による石油由来素材の大量消費>

  • 石油由来商材の不適正処理が海洋汚染を引き起こすことが問題視される中、石油由来素材に偏る履物は、年間200億足も大量消費されている。
  • 2020年の履物市場規模がCAGR(年平均成長率)5.5%増加する中、ファッションのカジュアル化によりスニーカー需要が高まっている。
  • 環境負荷に係る消費者の意識変革や、投資家からのプレッシャーが強まっている。耐摩耗性をもつ石油由来素材が多く用いられるスニーカーだが、世界中のブランドでリサイクル素材が注目されている。

 →海洋汚染の問題に貢献できるスニーカーとは

 

2.海洋ごみ問題にアプローチしたサステナブルなスニーカー

 <ECOALF社による海洋ゴミの再生素材スニーカー>

  • アパレルブランドのECOALFは「次世代に残すべき世界」をテーマに、2009年にスペインで設立。当財団の取組みUPCYCLING THE OCEANSへ販売価格の10%を寄付。
  • 当取組みに賛同する漁師が漁業中に海洋ごみを回収。主に缶やペットボトルを分別し再生した繊維から、スニーカーを製造・販売。約3千人の漁師が参加し、2015年から累積500t以上の海洋ごみを回収。
  • 世界の海洋ごみ流入量の内、当取組みによる回収量は0.1%に満たない。

 →海洋ごみの回収や流入抑制に有言実行できる事業者を増やすには

 

3.参加漁業者が取組みやすい環境の整備には静脈インフラの強化を

 <地表やブランドを超えてUPCYCLING THE OCEANSに参加する>

  • UPCYCLING THE OCEANSに参加する世界の漁船漁業従事者は0.7%に満たない。特にプラスチックは海洋流入し時間が経過してしまうと、回収不可能なマイクロプラスチックと化す。
  • 日本の漁業者従事者の当取組み参加への懸念を除去し、都市部に限らず港までの静脈インフラを構築し、参加割合を拡大。
  • 他企業へも再生繊維の提供を行い、当取組みの拡大を推進していく

 →再生材の出口の価値を上げ、インセンティブ設定がモチベーション向上に資する

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この記事を書いたアナリスト

サティスファクトリー編集部

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