今年の7月末、全国で猛威をふるった台風12号。この台風が、通常とは異なる動き方をしていたことをご存知でしょうか。
通常の台風は北上しながら東に移動しますが、今回の台風12号は北上しながら西に進み、九州付近で1回転しました。この原因は、①高気圧の後退、②寒冷渦の接近、③台風の発生、という3つのタイミングが運悪く重なったためでした。
この記事では、過去の「複雑な動きをする台風」の例と台風の被害から身を守るのに役立つ情報を紹介します。
東海~九州沖で左回りに大きく1回転、東北方地方を縦断しました。日本に上陸し、2回もUターンをするような特徴的な進路で、何故このようなコースで進むのか?ということが社会的に関心を集め、解説記事が多く出されました。
約1週間かけて太平洋高気圧の縁を一周。きれいな円を描くように動いた台風は数十年でも前例がありません。しかし気象庁はこの台風の動きを的確に予想しており、台風予報の精度の高さがうかがます。
沖縄近海で長時間に渡って複雑な進路を取りました。沖縄本島を一度、通過した後に再来し、計30時間滞在。長時間停滞したため、暴風による家屋の損壊や浸水などの被害が発生したほか、離島を結ぶ交通機関が麻痺したことによる孤立も発生しました。
最後に、台風がいつ来てもいいように非常時袋に用意しておくと安心な物、確認しておくべきもの、また、実際に台風が来て連絡が取れない状態に陥った際に向けて準備しておくものをここではご紹介したいと思います。
■非常時袋おすすめグッズ:3日は生活できるように!
・飲料水… 1人1日3リットルが目安
・非常食… 保存期間が長く火を通さないでも食べられる食品
・救急バッグ… 常備薬、包帯、ばんそうこう、消毒薬、整腸剤、持病の薬
・衣類… 防寒具、毛布、下着類、靴下、雨具、カイロ
・停電時用の物… 懐中電灯、ろうそく、携帯ラジオ、予備の電池
・貴重品… 現金、身分証明書、預貯金通帳、印鑑、保険証
また、神戸の「人と防災未来センター」が出している、減災チェックリストを一度見てみるとよいでしょう。
■確認しておくべきもの:ハザードマップに乗っている情報!
・被災想定区
・自宅の洪水危険度に関する情報
・避難に際して避難所の場所
・安全な避難ルート
・防災関係施設の位置
災害が起きる前に、今一度確認しておくと安心ですね。
■連絡が取れない状態に陥った際:“getherd”というアプリが便利!
・誰でも無料で使える
・耐災害性の強い
・プライバシーがしっかりと守られている
・3タップで安否確認・安否報告が出来る
他にも、FacebookやTwitterなどのSNSで安否確認ができますが、災害によりサーバに障害が発生した際に向けて、“getherd”をインストールしておくと安心でしょう。
今回のトピックスは「複雑な動きをする台風」と防災・減災する方法についてでしたが、いかがでしたか。防災グッズや安否確認アプリは、何もない時に準備しておくことが大切になります。
今日から始められる減災、自分や大切な人たちを守るために、是非とも行ってみてくださいね。
■参考資料
・“台風12号九州付近を南へ異例の進路” tenki.jp
・“異例の進路を辿った台風12号” ウェザーニュース
・“迷走10号過去の複雑な動きの台風をピックアップ” ウェザーニュース
・“平成30年7月豪雨及び台風第12号による被害状況及び消防機関等の対応状況について(第46報)” 消防庁災害対策本部
・“台風12号、「寒冷渦」で異例の“逆走”コースに東側から列島横断か”産経ニュース7/27
・“平成28年台風第10号による被害状況等について (第42報)” 消防庁災害対策本部
・“平成15年台風第18号による被害状況について(第11報)” 消防庁災害対策本部
・“平成13年度台風16号による被害状況について(第4報)” 総務省消防庁
・“防災グッズは何を用意したらいいのか?全リスト” All About
・“備えを進める 減災グッズ チェックリスト” 人と防災未来センター
・“洪水ハザードマップの効果と今後の課題” 消防防災科学センター
・“大災害で通信インフラ途絶時に命を繋ぐ「減災サービス」最前線”DIAMOND online
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