当社では、2018年7月より社会課題に関連する映画を社内で上映しています。
チームに分かれ自分達で作品を選び、上映後はディスカッションを行います。
「映画でSDGsを考える」では、映画の情報やSDGsとの関連について、
サティスファクトリー社員の目線でお伝えしていきます。
2022年6月15日に行った上映会では、
「ザ・トゥルー・コスト 」を社員で鑑賞し、感想共有を行いました。
●映画情報
「ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~」
2015年制作/93分/アメリカ
●映画あらすじ
今自分が身に付けている服は誰が作ったのか?
世界的に有名なファストファッション製造工場やコットンの生産現場から、販売店では見えない環境負荷や人権問題を探ります。服に対して本当のコストを支払っているのはいったい誰なのか、と考えさせられるドキュメンタリー映画です。
●SDGsカテゴリー
● この作品を選んだ理由
今回は「モノ」に着眼点を置いたメンバーが多く、モノを捨てる・捨てない視点についてディスカッションが行われました。2年に1回日用品や服を見直している人やたまに整理をする人など価値観がバラバラだと分かりました。また、自分の着ている服が世界のどこで、またどんな環境で生産されているのかよく知らずに服を着ています。そこで、ファッションと環境について注目したいという意見の下、上映決定に至りました。
● 映画に対する社員の声
・現状のファッション業界の経済システムは先進国にデメリットが少なく、途上国への負担を念頭に置いたシステムではないのか考えさせられる。
・多国籍企業や一般企業間でのESG投資がいかに重要であり社会責任があるのかを理解した。
・華やかな業界の裏側で薬品により労働者が病気にかかる影響がある事を知り、裏側を見てから消費を考えたい。
● 映画を通じて考えたSDGs
・リサイクル以前に服がどう作られているのかを開示する
・現在のファッション業界は消費者至上主義の基、環境負荷や労働者の配慮が考えられていない
・服を生産する方が貧困に苦しんでいる
● 印象的なセリフ
「仕事を求めている人を利用し私たちは利益を得ている」
「豊かになっているのは経営者だけ」
「ファッションは消耗品ではない」
上映後の振り返りで、あるメンバーは「想像よりも現実が重い」と述べています。
人体に害のある農薬でコットンを生産し、革工場の排水が原因で皮膚病になりながら製品を作る、生産者の悲惨な状況があります。そのような犠牲が払われているにも関わらず、売れなかった大量の服がごみとして生産地に戻されており、「まるで世界のおさがり」というコメントが出たほどネガティブなループが存在します。
元々「おさがり」は神様から分けられた大切な頂き物を意味しますが、服の「世界のおさがり」は真逆のようです。
「その重い現実を知ってどうするか?」と、この映画は問いかけています。
次回は7月に「ワンダーランド北朝鮮」上映会を開催する予定です。
どんな学びが得られたか、またこちらのトピックスでご紹介していきます。
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