プラスチックごみ大国の日本。
2020年以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、
衛生面への配慮から「使い捨て」が増えたのではないでしょうか。
2023年、国内ではいまだマスク着用が求められる中、
プラスチック消費を削減する代替素材製品の開発が進んでいます。
是非、本レポートをご覧ください。
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1.新型コロナウイルスの感染拡大による廃プラの変化
<プラスチックごみ大国、日本>
- 国連環境計画(UNEP)の報告書によると、日本において一人当たりプラスチック容器包装の廃棄量は、年間32kgにのぼり、アメリカに次いで世界で2番目に多い。
- 経済協力開発機構(OECD)の報告書によると、新型コロナウイルス感染拡大による影響で、食品の持ち帰り用パッケージやマスクなどのプラスチック医療機器の増加によるプラごみが増えたとされる。
- プラスチックごみは、自然界の中で完全に分解されることなく海をさまよい海洋汚染を引き起こす。海に暮らす生物に対して悪影響を与え、生態系のバランスを崩す原因になる。
→環境に配慮したプラスチック製品の開発がすすむ
2.環境負荷の少ない植物由来の原料で作られたマスクの開発
<土に還る、不織布マスク『ECOthical Mask(エコシカルマスク)』>
- 美容及び健康関連事業を行うサムライワークス株式会社(東京都渋谷区)は、99.9%バイオマス・生分解性プラスチック『PLA樹脂(ポリ乳酸)』を使用したマスクを展開。
- 大地の適切な環境下で微生物により水と二酸化炭素に分解され、新しい自然を生み出すサイクルを構築し、環境への負担を抑えることができる。
- また、製造時や焼却処分時に二酸化炭素の排出を23%カットし、地球温暖化のリスクを軽減する。
- 高騰する原料事情から、量産を支える安定調達が課題であると考えられる。食料生産を目的とする事業者と対立した場合、農地や水などの取り合いになりかねない。
→生産コストの最適化を目指す
3.生産コストの削減に役立つ技術開発へ
<規模の経済を達成できるか>
- PLA樹脂はさらなる開発段階にあり、従来のプラスチックよりも生産コストが20~80%高い。
主原料となるトウモロコシやジャガイモなどを海外から輸入する際、為替変動や輸送費の増加などもコスト増に結びついている。
- 樹脂を開発する研究機関では、原料調達や製造などにおける関係主体の連携・協動や開発・設備導入への
- 支援により、コスト最適化は勿論、ますます多くの種類の代替素材の展開が予想される。
- 需要に応えるために資源を消費するばかりでなく、新たな素材も循環を前提にした設計が望ましい。
→代替素材であっても捨て放題ではない
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