この記事では、シュレッダーの使用により排出される紙くずの分別や、シュレッダーごみとシュレッダーダストの違い、機密文書の処分方法などについて詳しく解説します。 「紙くずの分別基準がわからない…」という方や「シュレッダーごみや機密文書を処分する際の注意点について知りたい」という方は必見です!
シュレッダーの使用によって排出された紙くずは、特定の事業を行う会社以外であれば「事業系一般廃棄物」として扱われます。
紙くずは産業廃棄物20種目の中の1つにあたりますが、排出する業種や事業内容によって「産業廃棄物」として扱うか「事業系一般廃棄物」として扱うかの判断が異なるため分別には注意しなければなりません。
紙くずを「産業廃棄物」として扱う必要がある業種は、以下の通りです。
■建設業(工作物の新築、改築または除去に伴って生じたものに限る)
■パルプ、紙または紙加工品の製造業
■新聞業(新聞巻取紙を使用して印刷発行を行うものに限る)
■出版業(印刷出版を行うものに限る)
■製本業
■印刷物加工業
上記以外の業種から排出された紙くずは「事業系一般廃棄物」として処理します。
ただし、PCB(ポリ塩化ビフェニル)が染み込んだ紙くずは業種を問わず「特定有害産業廃棄物」として廃棄しなければなりません。
紙くずであるシュレッダーごみと、シュレッダーダストは全くの別物です。
名前が似ているため間違われやすいですが、処分方法は異なるため注意しましょう。
そもそもシュレッダーダストとは、シュレッダー処理で発生した紙くずを指す言葉ではありません。
これは、廃棄された自動車や電化製品などが工業用シュレッダーで粉砕された後、 産業廃棄物として捨てられるプラスチックやガラス、ゴムなどの破片のことを指します。
そのため、処分方法も紙くずのシュレッダーごみとは異なります。
以前は安定型最終処分場に埋め立て処分されていましたが、環境汚染の可能性があるため、1996年より管理処分場へ埋め立て処分を行うことが義務付けられることに。
その後、2002年には自動車リサイクル法が制定され、現在ではシュレッダーダストリリサイクルしなければならないと義務付けられています。
紙くずに何か情報が記載されている場合には、取り扱いに注意しなければなりません。
特に、個人情報や機密情報が記載された文書・書類は、情報漏洩のリスクがあるため処分方法には要注意。
機密文書を含む紙くずは「シュレッダー廃棄」もしくは「溶解処理」で処分するのが望ましいですが、処分する際には以下のような3つの懸念点があります。
機密文書のシュレッダー廃棄は低コストで自分たちでも手軽に処理できるというメリットがある反面、大量に廃棄する際には向いていません。
溶解処理ではそのまま専用の溶解設備に投入できますが、シュレッダー廃棄はクリップやホチキスは外す必要があるため、手間がかかります。
機密文書の処分は、業者に依頼して溶解処理してもらう方法もあります。
溶解処理はクリップやホチキスを外す必要がなく、そのまま廃棄できるのがメリットですが、専用の設備を整えている業者に委託しなければなりません。
そのため、自分たちの手で処分できるシュレッダー廃棄と比べて、どうしても処理コストが必要となります。
溶解処理は、業者によって信頼性や安全性に大きく差があります。
万が一業者の対策が不十分だった場合、機密文書・書類の回収時や運搬・輸送時に情報が漏えいしてしまう恐れがあるため、業者選びは慎重に行わなければなりません。
冒頭でも解説したように、シュレッダーを利用して排出された紙くずは、特定の事業を営む会社以外であれば、「事業系一般廃棄物」として扱います。
また、シュレッダーごみ(紙くず)と、シュレッダーダストは全くの別物です。
シュレッダーダストは「産業廃棄物」として処分するよう法律で定められています。
そのため、取り扱いには十分に注意しましょう。
ちなみに、サティスファクトリーでは紙くずや機密文書・書類の回収手配を承っています。
ただ処分するだけでなく、リサイクルやコスト削減などのご相談にも応じています。
「シュレッダーごみの処分や分別について悩んでいる…」
「処理コストをもう少し抑えたい!」
「リサイクルに取り組みたいけど、なにから始めればいいのかわからない」
上記のような廃棄物に関するお悩みを抱えている方は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。
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