一般財団法人フードサルベージ主催の「キッチンキャンパス」の一環として、
10月26日から28日の3日間、新宿で“WILD VEGETABLE” マルシェを開催しました。
消費者に規格外野菜を知ってもらうきっかけ作りとして、マルシェでは規格外野菜を販売しました。
(規格外野菜について)
イベントを行うにあたり、生産者(農家さん)と消費者に「規格外野菜」についてどう考えているか、アンケートを取りました。
その結果それぞれ「規格外」に対する考えが対照的であることがわかりました。
具体的に見ていきましょう。
■消費者の声
・農薬で形が変わったのでは
・購入先が分からない
・味が落ちるのでは
・調理が面倒
消費者からは、否定的な意見が多く出ました。
■生産者の声
・大切に育てたのにお客さんに購入して頂けないのが悲しい
・「規格野菜」と味は変わらない
・消費者は消費に対してもっと寛容でいてほしい
生産者からは、規格外野菜の品質の安全性や消費者の意識に対する意見が目立ちました。
私たちは、おいしく食べられる規格外野菜を二束三文で売ったり廃棄してしまうのではなく、
他の「規格野菜」と同様に商品として流通していくための土壌づくりとして、今回のマルシェを企画しました。
しかし、アンケート結果だけ見ると、生産者と消費者の間には深い溝があるようです。
果たして、規格外野菜は消費者に受け入れられるのでしょうか…?
実際は、予想をいい意味で裏切られることになりました。
規格外野菜だからといって敬遠する人はむしろ少数派で、
スーパーなどではあまり見かけない野菜に少し驚きながらも、
ワクワクした様子で野菜を選んでいらっしゃる方が大多数でした。
今回のマルシェは、あくまで期間限定のイベントでした。
しかし、このマルシェのように「規格外」の野菜を商品として取り扱う場所が増えることで、
消費者の「商品に対する寛容化」をより促していくことができるのではないでしょうか。
また、規格外野菜が今後商品として多く流通し売上があがっていけば、
生産者にとってもプラスになります。
野菜たちへの「規格」を、心からなくしてみる。
野菜に対する自分の意識を変えることが、「規格外野菜」を無くす第一歩になるかもしれません。
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