私たちサティスファクトリーがどう考え、そして考えていきたいのか。
不定期で、あの人によるコラムを連載します。
「縁起」という言葉がありますね。
現代では「縁起がいい」といったように、
物事の前兆や予兆などを示す言葉として使われています。
しかしそもそも縁起とは、物事の起こりや物事の起源やその由来を示す言葉です。
特に仏教の世界では、
「人の世の中に起きる全ての物事は人の行いによって起きる」ことを指します。
このように、縁起の「起」は「起こり」を象徴する言葉です。
では、縁起の「縁」とは何を表しているのでしょうか。
縁は「繋がり」を表しています。
果てしない世代を重ねていく私たち人類の繋がり…。
一文字で表される「縁」という言葉は、繋がりに対しての深い思想を持つ言葉です。
企業経営に携わり、社会や企業のサスティナブルな活動について考えていると、
ふと、この2500年前の仏教の考え方に行き着きます。
私達の世代でコトを起こして繋げていく。
その時に、上へ上へと伸びることだけを志向するのは、
自分だけが繁栄する一人勝ちの思想に繋がり、あまり持続性がありません。
発展をする代償として、未来にしわ寄せを作っていくからです。
良きことも悪しきことも、すべて繋がってしまいます。
環境問題や社会問題も全て、この時代の行いが未来に縁を残していくのです。
縁という繋がりを意識し続けることで、
今の世の中でもさまざまなコトを起こせるのではないかなと思います。
いがみ合うのではなく、国境を越えた繋がり、世代を越えた繋がり、
そして時代の繋がりを大切にすることで、
私たち世代が起こしたコトが後の人々に縁となって続いていくのです。
未来から考えると、縁起は「今ここ」を指します。
未来に誇れるコトを起こす。
未来に繋ぐ。
「自分」や「今だけの楽しさ」の追求だけではなくて、
将来の世代を慮った行動を取ることは、
すなわち縁を軸において生きるということです。
今の時代に生きる私達は、
「縁起」という言葉の意味を噛み締めて、行動していくのです。
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