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福生市のゴミ、粗大ゴミ、産業廃棄物の処理|地域毎のゴミ処理について

東京都のほぼ中央に位置する福生市。奥多摩の山並み・多摩川が美しく、野鳥や湧き水も多く自然豊かな地域です。新宿駅・池袋駅・東京駅には45分~1時間で行くことができるため、通勤・通学者も多く生活しています。

今回は、福生市で生活するため知っておきたい、ゴミの分別・排出方法をご紹介します。家庭ゴミ・事業系ゴミそれぞれについて解説します。また、福生市が環境問題に取り組むために行っている、取り組みについても見てみましょう。

福生市のゴミ処理の実情

福生市のゴミ排出量は、2018年に約1.5万トンでした。これは、2008年の排出量約1.8万トンと比較して、マイナス2,800トン程度減少しています。 福生市では、1999年から戸別回収が始まり、2002年からごみの有料化も開始されました。その後、燃やせるごみや資源の品目も追加され、ゴミ減量に向けた取り組みが進められています。

食品ロスの削減

食品ロスは、日本全国で問題になっています。日本では、年間約643万トンもの食品が廃棄されています。これは、1日1人あたりに換算すると、お茶碗1杯分の食品が捨てられていることになります。

福生市でも、この食品ロスの削減に努めています。食事をシェアする宴会では、特に食品ロスが発生します。そのため、福生市では、「3010(さんまるいちまる)運動」を推奨しています。3010運動では、乾杯後30分間・お開きの前10分間、食事を楽しむ時間を作ることを呼びかけています。

また、食品ロスは、一般家庭の食卓からも排出されています。食品ロスが発生する原因は、「賞味期限や消費期限が切れた」「作りすぎや食べきれなかった」「食べられる部分を過剰に除去された」ことです。 食品ロスを減らすためには、普段から食品を買いすぎずに、食べきる・使い切ることを意識することが重要です。また、賞味期限は、あくまでも美味しく食べられる期間であるため、少し過ぎたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。余った食材は、福生市のフードドライブに持ち寄るのがおすすめです。

指定収集袋の設定

福生市では、指定収集袋を設定しています。指定収集袋を燃やせるごみ・燃やせないごみに設定することで、資源化できる廃棄物がゴミとして排出されにくくなります。資源物については指定収集袋が設定されていないため、指定収集袋を使わないことで袋を節約することができます。

指定収集袋は、市内の80カ所にある取扱店で販売されています。10枚1セットで下記の値段です。

ミニ袋
(5リットル)
小袋
(10リットル)
中袋
(20リットル)
大袋
(40リットル)
燃やせるごみ 水色 70円 150円 300円 600円
燃やせないごみ 黄色

福生市の一般家庭から出されるゴミの処理方法

それでは、家庭から排出される廃棄物について紹介します。家庭用のゴミ収集は、南地区・中央地区・東地区・西地区に分けて行われています。自分が住んでいる地区の収集カレンダーを確認してください。 また、福生市は米軍の横田基地があることから外国人が多く暮らしています。福生市のゴミの出し方マニュアルは、英語・ポルトガル語・スペイン語・中国語など9ヵ国語に翻訳もされています。

家庭から出る一般廃棄物の回収・処理方法

収集日当日は、午前8時までに指定の場所に排出してください。また、前夜からの排出は禁止されているため注意してください。

■燃やせるごみ
燃やせるごみは、週に2回収集があります。 燃やせるごみとして排出できるのは、生ごみ・汚れた紙くずカーボン紙・感熱紙・撥水加工された紙・皮革製品・ゴム製品・生理用品などです。 水色の指定収集袋に入れて排出してください。ただし、紙おむつは、汚物を取り除いたうえで、透明もしくは半透明の袋に入れて出すことができます。 また、3束/袋以内の枝木・葉は、燃やせるごみとして無料で排出できます。枝木は、1束30センチメートル・長さ50センチメートル・太さ5センチメートル以内にして、ひもで束ねてください。小さな枝葉は、透明または半透明の袋に入れて排出してください。

■燃やせないごみ
燃やせないごみは、4週に1回収集があります。 燃やせないごみとして排出できるのは、ガラス類・陶器類・複合素材の製品などです。 黄色の指定の収集袋に入れて排出してください。また、割れたガラスや陶磁器類は、そのまま袋に入れず紙などで包み、「キケン」と表記して出してください。

■小型家電
小型家電は、4週に1回収集があります。 小型家電として排出できるのは、携帯電話・デジカメ・電卓・携帯ゲーム機・携帯音楽プレーヤー・コード類・電子辞書などの家電リサイクル法で定めのない小型家電です。 排出する際は、透明もしくは半透明の中身の見える袋に入れてください。また、袋の口はしっかりと縛ってください。

■缶
缶は、2週に1回の収集があります。 缶として排出できるのは、18リットル以内のビールやジュースなどの飲料用と食料品用の缶です。 排出する際は、バケツやカゴなど専用の容器を用意してください。また、中身を水洗いしてから排出してください。18リットル缶は、排出前につぶしましょう。

■金属
金属は、2週に1回の収集があります。 金属として排出できるのは、フライパン・鍋・スプーン・フォーク・包丁・炊飯器の内窯など、大半が金属で作られている、1辺が50センチメートル以内の金属類です。 排出する際は、バケツやカゴなど専用の容器を用意してください。また、刃物類は紙などに包んで、「キケン」と表記したうえで容器に入れてください。

■びん
びんは、2週に1回収集があります。 びんとして排出できるのは、飲料用・食料品用・薬・化粧品のビンです。 排出する際は、バケツ・カゴなどの専用の容器に入れてください。フタやキャップは外して、中身を水洗いしてください。ビールビンなど、お店に返却できるビンはできるだけ買った店に返してください。

■ペットボトル
ペットボトルは、2週に1回収集があります。 ペットボトルとして排出できるのは、清涼飲料水・醤油・酒類が入った「ペットマーク」がついたボトルです。 キャップ・ラベルを取り除き、容器包装プラスチックとして排出してください。また、排出の際は水洗いして、つぶしてから専用のバケツ・カゴなどの容器に入れてください。

■プラスチックボトル
プラスチックボトルは、2週に1回収集があります。 プラスチックボトルとして排出できるのは、洗剤・シャンプー・食用油・ソースなどのペットボトル以外のプラスチック容器です。 ノズルとキャップは取り除き、容器包装プラスチックとして排出してください。また、排出の際は、バケツやカゴなどの容器に入れてください。

■硬質プラスチック
硬質プラスチックは、2週に1回収集があります。 硬質プラスチックとして排出できるのは、1辺が50センチメート以内のバケツ・洗面器・植木鉢・ポリタンク・ハンガー・収納ケースなどです。 排出する際は、透明もしくは半透明の袋に入れてください。汚れている硬質プラスチックは、水洗いをしてから袋に入れてください。

■容器包装プラスチック
容器包装プラスチックは、週に1回収集があります。 容器包装プラスチックとして排出できるのは、カップ麺の容器・お菓子の袋・卵パック・豆腐容器やフィルム・コンビニ弁当の容器・食品トレイ・発泡スチロール・プラマークがついているものです。 排出する際は、透明もしくは半透明の袋に入れてください。また、袋に入れる前に水洗いをしてください。洗っても汚れが落ちない場合は、燃やせるごみの日に出してください。

■ダンボール
ダンボールは、2週に1回収集があります。 排出時は、ひもで十字に縛る、もしくは紙袋に入れて排出してください。

■新聞・雑誌・雑紙・紙パック
新聞・雑誌・雑紙・紙パックは、2週に1回収集があります。 新聞・雑誌・雑紙・紙パックとして排出できるのは、新聞紙・チラシ・雑誌・本・はがき・包装紙・菓子箱・紙パック・シュレッダー紙などです。 排出する際は、品目ごとに十字に縛る、もしくは紙袋に入れてください。資源として活用できない紙は、燃やせるごみとして排出してください。紙パックは、洗って乾かした後、切り開きましょう。

■古着・古繊維
古着・古繊維は、4週に1回収集されます。 古着・古繊維として排出できるのは、衣類全般・毛布などです。 排出する際は、十字にひもで縛ってください。雨の日には、できるだけ次回の収集に出すか、濡れないように透明もしくは半透明の袋に入れてください。

■有害ごみ
有害ごみは、4週に1回収集されます。 有害ごみとして排出できるのは、乾電池・蛍光管・水銀体温計・使い捨てライター・スプレー缶などです。 乾電池・蛍光灯・水銀体温計・使い捨てライターは、品目ごとに透明もしくは半透明の袋に入れてください。乾電池・蛍光管は、長さが120センチメートル未満のものが対象です。120センチメートル以上は、粗大ごみとして排出してください。 スプレー缶については、バケツやカゴなどの容器に入れて出してください。また、中身は必ず使い切ってから排出してください。

粗大ごみの回収・処分

粗大ごみに関しては、一般廃棄物とは別に収集されるため注意が必要です。粗大ごみは、有料・予約制で収集されています。

予約は、市のリサイクルセンターに電話もしくはFAXで行ってください。受付時間は、月曜日~金曜日の午前8:30~午後5:15です。予約時には、住所・氏名・電話番号・粗大ごみの品目・数量を伝えてください。すべて伝えたら、粗大ごみに応じた処理手数料・収集日が案内されるため、必ず控えておきましょう。

収集の予約が完了したら、収集日前日までに市内の廃棄物処理券取扱所で、処理券を購入してください。処理券は、リサイクルセンターで指示された処理手数料分を購入してください。手数料の還付はないため、必ずリサイクルセンターで収集の申し込みを済ませてから、処理券を購入してください。手数料が不足している粗大ごみは収集されないため注意しましょう。

収集日当日は、午前8:30までに家庭の敷地の入り口など分かりやすい場所に出してください。団地やマンションの場合は指定の集積所か、1階の収集しやすい場所に出しましょう。処理券には、必ず油性ペンで名前を記入したうえで、粗大ごみの目立つところに貼りつけてください。

福生市の事業活動から出されるゴミの処理方法

福生市で事業活動を行っている場合は、一般家庭とは処理の方法が異なります。

事業活動には、企業のオフィス・ホテル・店舗での業務の他に、学校や図書館などの公共施設やNPO団体での活動も該当します。事業活動によって排出される廃棄物は、基本的に自治体による収集がありません。これは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法, 廃棄物処理法)」によって排出する事業者が責任を持って適切に処理するか、処理できる業者に委託することが定められているためです。排出事業者自らが適切に処理する義務は、排出事業者責任と呼ばれています。

さらに、事業活動によって排出される廃棄物は、「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分類されます。廃棄物の種類によっても処理方法が異なるため、注意が必要です。

事業系一般廃棄物の排出

事業系一般廃棄物は、事業活動によって発生した産業廃棄物以外の燃やすごみ・燃やさないごみ・資源のことを指します。家庭から出るゴミと同じ品目でも、事業者が排出する場合は事業系一般廃棄物となります。

事業系一般廃棄物は、一般廃棄物収集・運搬業者に委託することが基本です。一般廃棄物収集運搬業が営業するには福生市長の許可が必要となるため、業者に委託する際は、必ず許可証を確認してください。

一方で、少量かつ特定品目の事業系一般廃棄物であれば、福生市の戸別収集に出すことができます。燃やせるごみ・燃やせないごみであれば、40リットルの袋2袋まで、かつ12キログラムまでという制限があります。排出方法や詳しい制限については、福生市役所環境課ごみ対策係に問い合わせてください。

産業廃棄物の排出

産業廃棄物は、法令によって燃えがら・廃アルカリ・がれき類など20種類に分類されています。さらに、産業廃棄物の他に、特定有害産業廃棄物も存在します。

産業廃棄物の処理は、一般廃棄物と処理方法も処理施設も異なります。一般廃棄物と違い、少量であっても福生市では収集できないため、産業廃棄物処理業者に収集・処理を委託しなければなりません。産業廃棄物処理業者の営業許可は、福生市ではなく東京都が出しています。

東京都の産業廃棄物処理業者は、業務の区分によって「収集運搬(収集運搬業積替え保管を除く/含む)」「中間処理」「専門性(感染性廃棄物)」と分かれています。また、原則的に産業廃棄物の種類ごとにも許可が出されています。 業者に委託する際は、産業廃棄物の種類や委託する業務ごとに許可を得ているか必ず確認してください。

まとめ

今回は、福生市のゴミ処理事情と、ゴミの分別・排出方法を紹介しました。福生市で生活したり、事業を運営したりする場合は、福生市のルールに従う必要があります。ゴミの分別・排出方法は、自治体によって定められるため、東京都内の市区町村でもそれぞれ異なるため注意してください。 正しく分別すれば、地球温暖化や海洋汚染を防ぐことができ、福生市の住環境を守ることにもつながります。今回の記事に、正しく資源とゴミを分別・排出してください。

※当記事は公開当初の情報に基づき執筆しております。(最新の情報は行政HPをご確認ください。)

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