日の出町は、東京都多摩地域の西部に位置し、西多摩郡に属する町です。人口は約17,400人で子育て世代から老夫婦の世帯まで、幅広い年齢層の人が暮らしています。自然豊かな生活を送れる一方で、近年は大型ショッピングモールやローサイド型商業施設もオープンしているため、生活必需品に困ることはないでしょう。
今回は、日の出町に住むにあたって必要となる、ごみの分別・排出ルールを紹介します。
多摩地域の25市1町のごみは、日の出町の二ツ塚処分場と、谷戸沢処分場で処分されています。そんな日の出町のごみ排出量は、2016年に約5,700トンでした。1日1人当たりのごみ排出量にすると、915.5グラムになります。この年の東京都の1日1人当たりのごみ排出量が897グラムだったため、日の出町のごみ排出量は比較的多いといえるでしょう。
対して、2008年から2014年の間は、1日1人当たりの排出量が900グラムを下回っていました。増加傾向にあるため、日の出町ではエコバックの持参や、食品ロスの削減などを推進しています。
日の出町で可燃ごみ・不燃ごみを出す際は、ごみの種類に応じた専用ごみ袋を使用する必要があります。
有料の家庭専用ごみ袋は、町民のごみの分別意識や、正しい排出に対する意識を上げる効果があります。町民の意識が変われば、町全体のごみ排出量を減らすこともできます。
排出時には、適切な袋を使用していないと警告シールが添付されて、回収されない場合があるため、必ず専用の袋を使用してください。
日の出町の家庭ごみ専用袋は10枚1組で、下記の値段で販売されています。
区分 | 袋の色 | 小袋(10リットル) | 中袋(30リットル) | 大袋(45リットル) |
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可燃ごみ | 黄色 | 150円 | 450円 | 670円 |
不燃ごみ | 青色 | 150円 | 450円 | - |
戸別回収の場合は、道路に面した敷地内にごみを出してください。
カラスや猫がごみをあさる被害が出ているため、ごみ専用袋に入れてから、ポリバケツやごみ飛散防止ネットの活用が推奨されています。集合住宅の場合は、ごみ袋に部屋番号を記入した状態で、指定の集積所に出しましょう。
ここからは、戸別回収されるごみ・資源と、収集予約が必要な粗大ごみに分けて、分別・排出ルールを詳しく紹介します。
戸別回収にごみを出すときは、正しく分別したうえで、朝の8時までに指定の場所に出してください。
可燃ごみ | 可燃ごみは週に2回の収集があります。 可燃ごみには、生ごみ・発泡スチロール・カップ麺の容器・マヨネーズのチューブ・ゴム製品・プラスチック・ラップ・食用油・皮革製品・ぬいぐるみなどが該当します。 排出する際は、専用の家庭ごみ袋に入れてください。生ごみは水分をよく切って、量を減らして袋に入れましょう。食用油は凝固剤で固めるか、布や紙にしみ込ませて排出します。 基本的に排出は有料ですが、紙おむつや生理用品は中身の見える袋に入れて、無料で排出できます。落ち葉や植木は5束までなら無料で排出できます。 |
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不燃ごみ・使用済小型電子機器 | 不燃ごみ・使用済小型電子機器は月に1回の収集があります。 不燃ごみは、急須や茶碗などの陶磁器・資源以外のガラス・ポットやトースターなどの小型電化製品・針・釘・包丁・カッター・傘・白熱電球などが該当します。 排出する際は、専用のごみ袋に入れてください。釘や包丁、カッターなどはそのまま袋に入れると破けるため、ガムテープで張り付ける、または紙や布で巻いてから袋に入れましょう。 |
資源A | 資源Aは月に2回の収集があります。 資源Aには、紙類と布類が該当します。 紙類として排出できるのは、紙類・段ボール・紙パック・雑誌類です。衣類として排出できるのは、衣類とカーテン・タオルです。 それぞれ品目ごとに紐で十字に縛って排出してください。 |
資源B | 資源Bは月に2回の収集があります。 資源Bには、缶・金属類・びん類が該当します。 缶・金属類として排出できるのは、スチール缶・アルミ缶・鍋・やかん・フライパン・5キログラム以下の鉄アレイ・タイヤチェーン・アイロンなどです。 びん類として排出できるのは、酒びん・化粧品のびん・調味料のびん・牛乳びん・割れたびんなどです。 缶やびんを、中身を一度洗って汚れを落としてから排出してください。出すときは、缶・金属類と、びん類に分けて、容器に入れてだしてください。 |
ペットボトル・白色トレイ | ペットボトル・白色トレイは月に2回の収集があります。 ペットボトルとして排出できるのは、PETマークがついている物だけです。ただし、PETマークがついていてもソースや油の容器など、汚れが綺麗に落ちないものは排出できません。 排出する前には、キャップとラベルを外して、中をすすいでおいてください。最後につぶして、かごか容器に入れて排出します。 白色トレイは、スーパーなどで食品販売に用いられている発泡スチロールの容器です。水で綺麗に洗ったうえで乾かしてから、かごや容器に入れて排出します。 |
有害ごみ | 有害ごみは月に1回の収集があります。 有害ごみには、スプレー缶・ライター・蛍光管・乾電池・水銀体温計が該当します。 排出するときは、かごや容器に入れてください。 スプレー缶・ライターは、必ず中のガスを出し切ってから穴をあけて排出してください。蛍光管は割れないように紙に包む、または購入時の箱に入れてください。割れている蛍光管や体温計は、中身が見える袋に入れて、飛散しないように注意しましょう。 |
粗大ごみの収集は、有料かつ申し込み制です。粗大ごみが発生した場合は、自宅の担当地区の業者に電話で申し込む必要があります。
申し込むときは、粗大ごみの寸法や数を伝えてください。業者から、収集日と金額を案内されます。
日の出町で事業を営む場合、事業活動から排出される事業系廃棄物は、家庭ごみと処理方法が異なるため注意が必要です。
事業系廃棄物は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)」によって、事業者自らが、責任をもって適正処理することが義務付けられています。事業活動とは、会社やホテル、事務所などでの業務、公共施設の活動、NPOやボランティアの活動などが該当します。そのため、何らかの事業を行う場合は、適切に自己処理を行う、または許可業者に委託する必要がある、ということに留意しておきましょう。
事業系一般廃棄物は、事業活動から排出されたごみ・資源のうち、産業廃棄物以外のものを指します。事業系一般廃棄物は、基本的には日の出町が認可した業者に処理を委託しなければなりません。
ただし、家庭ごみの収集に支障がない範囲、かつ事業系ごみ専用袋に入る大きさであれば、日の出町に処理を依頼することができます。事業系ごみ専用袋は10枚1組で販売されています。
袋の色 | 小 (10リットル) |
中 (30リットル) |
大 (45リットル) |
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可燃ごみ | 緑色 | - | 1,200円 | 1,800円 |
不燃ごみ | 薄紫色 | 400円 | 1,200円 | - |
可燃ごみ・不燃ごみ以外の、資源・有害ごみ・粗大ごみは町の収集がありません。缶やびん、新聞紙など、発生しやすい廃棄物を含め、日の出町の認可する事業系一般廃棄物処理業者やリサイクル業者に委託しましょう。
産業廃棄物は、法令で指定された廃アルカリ・廃酸・燃えがら・廃油などの20種類の廃棄物を指します。さらに、有害性・危険性が高い産業廃棄物については、特定有害産業廃棄物として別途定められています。
産業廃棄物の処理は市町村では行えないため、産業廃棄物処理業者に処理の委託が必要となります。産業廃棄物の処理に携わるには、東京都の許可が必要となります。そのため、業者に委託する場合は、まず東京都に認可されているかを確認してください。
また、産業廃棄物処理業者の許可は、処理の段階や廃棄物の種類によって範囲が限定されています。委託する場合は、依頼する業務に応じて、それぞれ業者を選びましょう。
廃棄物を適正に処理しない場合、排出者責任として業者ではなく排出事業者に懲役刑・罰金刑・行政処分などの罰則が設けられています。事業者としての信頼を失わないように、必ず適切な処理を行いましょう。産業廃棄物が発生する事業を行う場合は、廃棄物処理法と業者への委託ルールをしっかり確認してください。
疑問点や質問がある場合は、そのままにせず、東京都環境局産業廃棄物対策課もしくは、多摩環境事務所廃棄物対策課審査担当に相談しましょう。
今回は、東京都日の出町のごみ・資源の排出ルールを紹介しました。日の出町は、1人当たりのごみ排出量が比較的多いため、町民1人ひとりのごみを減らすよう意識する必要があります。ごみを減らすことができれば、環境を守ることができ、ごみ処理費用の税金を削減も可能です。まずは今回紹介した、ごみと資源の分別をしっかりと行い、住み良い日の出町を守りましょう。
※当記事は公開当初の情報に基づき執筆しております。(最新の情報は行政HPをご確認ください。)
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