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武蔵野市のゴミ、粗大ゴミ、産業廃棄物の処理|地域毎のゴミ処理について

多摩地区の東に位置している武蔵野市。周辺の三鷹市・小金井市・西東京市と文化やスポーツ施設・保養施設・公共施設などを共同で使っており、お互いに深い繋がりを持っています。

また、武蔵野市の人口密度は全国2位と、面積に対してかなり多くの人が暮らしている、もしくは通勤・通学していることが分かります。昼間人口の方が夜間人口よりも多くなる武蔵野市ですが、全国的にモデルケースになるような住民生活に寄り添った事業を行っています。

今回は、この武蔵野市のボミ処理事情や、分別・排出ルールについてご紹介します。学校や公共機関も多い武蔵野市で、これから新しい生活を始める方も多いでしょう。 家庭ごみ・事業ごみともに、適切なごみの排出方法を確認してください。

武蔵野市のごみ処理の実情

武蔵野市では、ごみの減量に積極的に取り組んでいます。武蔵野市では、全国にも先駆けて、平成16年にごみ袋を有料化しました。ごみ袋の有料化は、ごみを正しく分別する意識を促し、ごみ自体の減量に直結します。武蔵野市でも、ごみ袋の有料化によって、多量のごみが削減されました。

平成29年度も、人口が約1,040人増加したのに対して、収集されたごみの総量は約1%減少しています。ただし、1人1日あたりの家庭ごみ排出量は632.9グラムで、多摩地域の平均580グラムを大きく上回っています。そのため、武蔵野市では、平成27年度から平成36年度を対象に一般廃棄物処理基本計画を制定、市民1人1日あたりの家庭ごみ排出量を600グラムにまで減らす目標を立てています。

この計画を実行するために、下記のような取り組みが行われています。

ごみ減量啓発事業の「3R環境講座」

3Rとは、リデュース・リユース・リサイクルの3つのRからなりたつ、ごみ減量の合言葉です。 リデュースは、物を大切に使い、ごみの発生を抑制することを意味します。そして、リユースは物の再利用を、リサイクルは物の再生利用を指します。

3R環境講座では、この3Rを基礎として、家庭でできるごみの減量方法や豆知識を紹介します。 例えば、食品ロスを減らすため、不要な食材や余り物食材の活用術を教える講座。多くの家庭で、購入しても使い切りにくい食材や、もしもの時を考えて備蓄している非常食の消費期限が迫っているなどの食品が捨てられています。この講座では受講生が講師に新しいレシピや食材のアレンジを教えてもらえます。

また、生ごみを使ったたい肥を作ったり、そのたい肥を使った野菜の栽培方法の講座もあります。家にある段ボールに、腐葉土と生ごみを混ぜて入れることで、臭いも最小限にたい肥を作ることができます。一般的に可燃ごみの半分が生ごみであることから、ごみの減量には可燃ごみの減量は欠かせない課題です。

レジ袋の削減に対する取り組み

武蔵野市では、「武蔵野市レジ袋削減会議」を設定して、使ってすぐにごみとなってしまうレジ袋の削減に取り組んでいます。毎年10月は「3R推進月間」「環境にやさしい買い物キャンペーン」が実施されるため、特に力を入れて活動が実施されます。 武蔵野市では、市内のスーパーやコンビニエンスストアと協力して「武蔵野市レジ袋削減協力店」を設定。これは地域の各家庭で、レジ袋削減についての関心を高めることを目的としています。さらに、従業員の教育も進めることで、レジ袋削減意識の定着を目指します。

環境負荷の小さい省エネルギー・省資源型の持続可能な都市の形成のため、レジ袋の削減・ごみの減量を市民・事業者・行政が一体となって取り組むことが重要です。

一般家庭から出される武蔵野市のごみの処理方法

それでは、一般家庭・事業者から排出される廃棄物の処理方法をご紹介します。廃棄物は正しく分別しなければ、適正に処理できません。資源もごみとして出せば処分しなければなりませんが、正しく分別すれば再利用・再生利用が可能です。

一般廃棄物の回収・処理方法

燃やすごみ・燃やさないごみは、武蔵野市指定有料ごみ処理袋に入れて出す必要があります。指定有料ごみ処理袋に入れていない廃棄物は回収してもらえたいため、必ず事前に購入しておきましょう。

家庭用有料ごみ処理袋の種類 容量 価格(10枚1セット)
特小 5リットル 100円
10リットル 200円
20リットル 400円
40リットル 800円

それでは、ごみ・資源の出し方をご紹介します。

■燃やすごみ
燃やすごみの回収は、週に2回あります。武蔵野市指定有料ごみ処理袋に入れて排出してください。 対象の廃棄物は、生ごみ・プラスチック製品・ゴム製品・カバン・ベルト・靴・資源にならない古着・資源にならないペットボトル・資源にならない紙類などです。 ただし、おむつ・少量の枝木・落ち葉は無料で排出することができます。おむつは、排泄物を取り除いたうえで、透明・半透明45リットル以下の袋に入れて排出してください。枝木・落ち葉は、50センチメートル以内にカットして束ねて排出してください。袋は、透明・半透明の45リットル以下の袋を使用しましょう。

■燃やさないごみ
燃やさないごみの回収は、2週間に1回あります。武蔵野市指定有料ごみ処理袋に入れて排出してください。 対象の廃棄物は、金属製品・ガラス類・陶磁器類・資源にならない缶・資源にならないびん・包丁・電球・小型家電・傘などです。 割れているガラス類・陶磁器類・包丁などは、排出時・回収時に危険が無いよう覆いなどを付けて出してください。 電球・LEDは燃やさないごみですが、蛍光灯は危険・有害ごみの対象です。傘などの長い廃棄物は、市指定有料ごみ処理袋に入れた際に、半分以上入る場合は燃やさないごみ、半分以上入らない場合は粗大ごみの対象となります。

■ペットボトル
ペットボトルは、資源として2週間に1回の回収があります。排出は無料です。 対象の廃棄物は、PETマークが付いた飲料や調味料などのボトルです。 排出時は中を水洗いして、できるだけ潰して透明・半透明の袋に入れてください。ラベルとキャップは、外してプラスチック製容器包装として排出します。

■プラスチック製容器包装
プラスチック製容器包装の回収は、週に1回あります。排出は無料です。 対象の廃棄物は、カップ麺の容器・お菓子の袋・トレイ・ラップ類などプラマークが付いたプラスチック製の容器・包装です。また、プラマークがなくても、野菜や果物が入ったネット・レジ袋・発泡スチロール・梱包材・クッション材も回収対象です。 排出時は、水ですすいで汚れ落としたうえで、透明・半透明の袋に入れてください。汚れが落ちないものは燃やすごみの対象です。

■危険・有害ごみ
危険・有害ごみの回収は、2週間の1回です。排出は無料です。 対象の廃棄物は、電池・ライター・蛍光管・カセットボンベ・スプレー缶・鉛製品・水銀体温計です。 排出時は、ごみ総合対策課・市政センター・コミュニティセンターで無料配布されている有害ごみ袋か、「有害ごみ」と表記した透明・半透明の袋に入れてください。 電池は、小型充電電池・乾電池・ボタン電池が対象です。充電式の家電製品にも電池が入っているため、取り出してから排出します。取り出せないもののみ、本体ごと排出できます。 ライター・カセットボンベ・スプレー缶は中身を使い切ってから排出してください。中身が残っている場合は、排出時に「残あり」と表記してください。蛍光管が割れた場合は、燃やさないごみとして排出する必要があります。

■びん・かん
びん・かんの回収は、2週間に1回あります。排出は、無料です。 対象の廃棄物は、化粧品や調味料が入っていたびん・飲料用のびん、アルミ・スチールの飲食用のかんです。 いずれも水で洗って汚れを落としたうえで、透明・半透明の袋に入れて排出してください。洗っても汚れが落ちないものや、汚れたものなどは燃やさないごみとして排出する必要があります。 乳白色のびん・耐熱性のびん・薬品が入ったびん・食品保存用のびんは、燃やさないごみの対象です。また、缶詰の蓋は内側に折り曲げておいてください。

■古紙
古紙の回収は、週に1回あります。排出は無料です。 対象の廃棄物は、新聞紙・チラシ・雑誌・本・段ボール・雑紙です。雑紙には、菓子箱・ティッシュの箱・カレンダー・コピー用紙・はがき・付箋・トイレットペーパー芯などが該当します。 排出時は、種類ごとに縛るか、紙袋・透明の袋に入れてください。 雨にぬれるとカビが生え、資源化できなくなるため、雨の日には出さないでください。紙以外が付属している場合は、取り除いてから排出してください。汚れた紙・カーボン紙・レシート・着圧はがき・防水加工された紙などは、燃やすごみの対象です。 紙パックは、市役所・中央市政センター・コミュニティセンターなどの拠点回収もしくは、スーパーの店頭回収に出してください。

■古着
古着の回収は、週に1回あります。排出は無料です。 対象の廃棄物は、まだ着られる古着です。 排出時は透明・半透明の袋に入れてください。 回収後、国内外で古着として再利用するため、雨などにぬれないように排出日の天気には注意してください。ボタンなどは付いたまま排出してください。 汚れているもの・下着や靴下・古いタオルやシーツ・ネクタイ・スカーフ・手袋・和服は燃やすごみとして排出してください。

■廃食用油・土
廃食用油・土は、2カ月に1回、市役所・コミュニティセンターで回収が行われています。持ち込みは無料です。 回収の対象は、サラダ油などの植物性油、石・砂利・砂類・軽石・ビニール・プラスチック類・植物・植物の根などを取り除いた土です。動物性油や機械油は回収の対象外です。土は、1回あたり100リットルまでと制限があるため排出量には注意しましょう。

粗大ごみの回収・処分

粗大ごみは、主に40リットルの市指定有料ごみ袋に入らない大きさ・重さの廃棄物を指します。回収は有料・予約制です。

収集料金は粗大ごみの品目ごとに定められているポイントから計算されます。複数の粗大ごみを排出する場合は、ポイントを合計して収集料金を決定します。支払いは、100円分の1ポイント券・1,000円分の10ポイント券・1,500円分の15ポイント券といった処理券を組み合わせて行います。1回の収集で最低1,000円の支払いは必要です。粗大ごみのポイントが10ポイント以下でも1,000円分の10ポイント券は購入しましょう。

粗大ごみに設定されているポイントは、武蔵野市のホームページやアプリから確認できます。 そのほか、タンスや食器棚などの箱もの家具のポイントは、下記を参考としてください。

箱もの家具の最も長い辺と2番目に長い辺の合計 設定ポイント
100センチメートル以下 2
101センチメートル以上 135センチメートル以下 3
136センチメートル以上 180センチメートル以下 5
181センチメートル以上 270センチメートル以下 10
271センチメートル以上 360センチメートル以下 15
361センチメートル以上 20

収集の申し込みは、武蔵野市粗大ごみ受付センターにインターネット・電話・クリーンセンターの窓口で行えます。予約時には、粗大ごみの品目・数量・サイズを申告します。収集希望日は、予約が込み合っていることも考慮し、希望の2週間前程度、余裕をみることが推奨されています。予約が完了したら処理券を購入し、必要事項を記入し粗大ごみに貼付して排出してください。

事業活動から出される武蔵野市のごみの処理方法

事業活動から排出される廃棄物は、家庭ごみの廃棄と同様に分別・適正処理が欠かせません。 しかし、その処理に関する責任は大きく異なります。事業系の廃棄物は、排出する事業者が責任を持って処理まで行わなければならない、もしくは自治体が定める処理業者に依頼しなければならないことが、廃棄物の処理及び清掃に関する法律よって義務とされています。 これは、排出事業者責任と呼ばれ、廃棄物の処理に関して排出事業者の責任を明確に定めています。廃棄物を処理するには、設備を整え、管轄自治体の許可を受ける必要があるため、大半の事業所で自己処理を行わず業者に委託します。そのため、廃物物処理業者への適正な依頼が、事業系廃棄物を処理するうえで重要なポイントとなります。

事業活動から出るごみ「事業系一般廃棄物」「産業廃棄物」では、管轄自治体も依頼業者も異なります。適正な処理依頼ができない場合は、罰金・懲役・行政処分といった罰則もあるため、正しい処理を行いましょう。

事業系一般廃棄物

事業系の一般廃棄物は、産業廃棄物以外の廃棄物を指します。家庭ごみと同様に、可燃ごみ・不燃ごみ・資源などに分けられますが、排出事業者責任によって原則事業者自らによる処分が求められます。処理を委託する場合は、武蔵野市の許可する一般廃棄物処理業者に依頼しなければなりません。

ただし、1日に10キログラム以下・建物の敷地内に廃棄物を出せる・収集日の朝9時までに出せる、といった条件を満たせば武蔵野市の廃棄物収集に出すことができます。 条件を満たしたうえで市の回収に出したい場合は、市役所ごみ総合対策減量指導係に連絡・ごみ収集届出書を提出しましょう。排出時は、事業系有料ごみ処理袋を購入し、廃棄物の種類ごとに分別して排出してください。

産業廃棄物の排出

産業廃棄物は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律 によって定める20種類の廃棄物を指します。具体的には、燃えがら・汚泥・廃油・廃アルカリ・ゴムくず・金属くずなど、主に建設現場や工場での製品生産などの事業活動から排出される廃棄物です。 産業廃棄物のなかで、人や環境に与える危険性が高い「特別管理産業廃棄物」も存在しており、一口に産業廃棄物といってもその種類に合わせて、適切な対応を行わなければなりません。

産業廃棄物の処理委託における代表的な義務は、産業廃棄物管理票の交付です。管理票とは、委託基準に順じて委託契約の締結・適正な保存や運搬・処分の工程を記した書類、もしくは電子情報を指します。 特別管理産業廃棄物を排出する場合は、特別管理産業廃棄物管理責任者を設置する義務もあります。

廃棄を委託する場合は、東京都が許可した産業廃棄物処理業者のみに保管・運搬・処理・処分を依頼することができます。ほかにも、産業廃棄物の処理には多くの基準や義務があるため、まずは処理の責任と役割を正しく理解しましょう。

まとめ

今回は、武蔵野市のごみ事情・ごみ減量の取り組みから、ごみの排出ルールをまとめてご紹介しました。家庭ごみ、事業系ごみに関わらず、分別を適切に行い、できるだけ資源化することが重要です。もちろん、廃棄物を出さないよう3Rを実施していくことが大前提となります。 これからも住み良い武蔵野市を保っていくために、市民・事業者・行政が一体となってごみの減量に取り組みましょう。

※当記事は公開当初の情報に基づき執筆しております。(最新の情報は行政HPをご確認ください。)

東京都内のその他の地域の粗大ゴミ・産業廃棄物の回収について

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